ザオプションの移動平均線は「SMAのみ・3本まで・表示範囲が短い」という制約があります。
本記事では、ザオプションの移動平均線の使い方から問題点まで確認しつつ、オリジナルインジケーター(MT5)「らくら移動平均線君」での問題点の補い方まで紹介しています。
【ザオプション】移動平均線の使い方
ザオプションはPC画面の左上部に「+インジケーターを追加」ボタンがあります。

「+インジケーター」を追加をクリック後、「+単純移動平均線(SMA)」をクリックします。

次に「期間」「色」「線の太さ」を選択します。

移動平均線が表示されます。

移動平均線を増やす場合は、再度「+インジケーターを追加」「+単純移動平均線(SMA)」をクリックします。

移動平均線が追加されるので、2本目の「期間」「色」「線の太さ」を選択します。

2本目の移動平均線が表示されます。
移動平均線は合計3本まで追加する事が出来ます。

ザオプションの移動平均線はとても扱いやすく、移動平均線を初めて扱う方であればこれだけで事足ります。
オリジナルインジケーター「らくらく移動平均線君」
ザオプションの移動平均線はとても扱いやすいのですが、「SMAのみ」、「合計3本まで」など問題点も多々あります。

その様な問題点を解決する為に、オリジナルインジケーター「らくらく移動平均線君」を開発しました。
らくらく移動平均線君はMT5専用のインジケーターになりますが、MT5は完全無料で使う事ができるので、興味のある方はこの機会にMT5を導入してみてはいかがでしょうか?
MT5とインジケーターの導入方法は関連記事をご確認下さい。

らくらく移動平均線君を立ち上げると、画面左上にボタンが表示されます。ボタンをクリックする事で「SMA」「EMA」を切り替える事が出来ます。
また、移動平均線でよく使われる期間を10個厳選していますので、迷うことなく移動平均線を試す事が出来ます。

ザオプションの移動平均線が物足りなく感じたら、「らくらく移動平均線君」をご活用下さい。
ザオプションの移動平均線の問題点
ザオプションの移動平均線は設定しやすく、扱いやすいのは事実ですが、ザオプションの移動平均線だけでは分析の精度が落ちてしまいます。
ここではザオプションの移動平均線での問題点と解決策をまとめています。
- 単純移動平均線(SMA)しか使えない
- 確認できる期間が短すぎる
- 初心者の方は移動平均線の期間で迷ってしまう
- パーフェクトオーダーがやや使えない
- 7本のパーフェクトオーダーが使えない
- 移動平均線の学習に向かない
単純移動平均線(SMA)しか使えない

移動平均線は大きく分けると「単純移動平均線(SMA)」と「指数平滑移動平均線(EMA)」に分かれています。

※ザオプションの移動平均線は(SMA)限定となります。
ザオプションで取引されている方の多くは15秒や1分等の短時間取引をされていますので、反応速度が速いEMAの方がおすすめです。
| 項目 | SMA(単純移動平均) | EMA(指数平滑移動平均) |
|---|---|---|
| 重み付け | 全期間を等しく平均 | 直近ほど重みを大きくする |
| 価格への反応 | 遅い(なだらか) | 速い(敏感) |
| ノイズ耐性 | 強め(だまし少ない) | 弱め(だまし拾いやすい) |
| 向く用途 | 大きな方向把握・サポレジ確認 | 早い転換察知・短期エントリー |
| まとめ | 安定重視の指標 | 機敏さ重視の指標 |
FXで長期トレードをされている方の多くは単純移動平均線(SMA)を使用していますが、バイナリーオプションの様な短期取引の場合は、反応が早い指数平滑移動平均線(EMA)が良いとされています。
画像を見てもらうと分かるのですが、パーフェクトオーダーで取引する場合、EMAに比べるとSMAの方が反応が遅れている事が分かります。

らくらく移動平均線君ならSMAとEMAをボタン一つで切り替える事ができるので、その違いを一度ご確認下さい。
確認できる期間が短すぎる

ザオプションのチャートは一見するとある程度の範囲を見る事ができている感じですが、実際はかなり「狭い範囲」しか見れていません。
例えば15秒取引の場合、最大で10分間しか過去の推移を見る事が出来ません。
| 15秒 | 約10分 |
| 30秒 | 約20分 |
| 60秒 | 約30分 |
| 3分 | 約1時間45分 |
| 5分 | 約2時間40分 |
| 15分 | 約1時間15分 |
| 1日 | 8時から6時 |

過去10分と言うのは1分足のローソク足の10本分です。
この狭い範囲のみでトレンドを判断するのはあまりにも無謀と言えます。
移動平均線を使えば「ゴールデンクロス」「デッドクロス」「パーフェクトオーダー」でのトレンドの確認ができますが、あまりに短い時間であればトレンドではなく一時的な値動きと言えます。
もう少し長い時間を見る事が出来れば良いのですが、現状ザオプションのチャートでは短時間分のみ確認が可能になっています。
対策としては15秒取引の場合は、15分取引のチャートを見てここ2時間のトレンドを確認する方法が一般的ですが、取引時間が長くなるほど確認しづらくなります。
おすすめの対策方法はMT5とザオプションを併用する事です。
チャートの値動きはMT5を確認して、ザオプションを取引専用とする事で、移動平均線で長期間の値動きを確認しながら取引する事が出来ます。
初心者の方は移動平均線の期間で迷ってしまう

ザオプションの移動平均線は自身で期間を決める為、自由度は高いのですが、初心者の方は期間の決め方が分からないので迷ってしまいます。
移動平均線は多くのトレーダーが使用しているので、利用頻度の高い期間を選ぶのが基本と言えます。
らくらく移動平均線君なら「期間5」「期間8」「期間10」「期間13」「期間21」「期間35
」「期間50」「期間75」「期間100」「期間200」とトレーダがよく利用する期間のみ使用する事ができるので迷う事がありません。
このなかでもおすすめの期間は「期間5」「期間21」「期間50」の3本になります。
特に「期間21」は抵抗線として見ているトレーダーが多いので、「期間21」は必須と言えるでしょう。
ザオプションは15秒取引や30秒取引など超短時間取引も行っていますが、超短期取引の様な場合は「期間5」「期間8」「期間13」もおすすめです。
パーフェクトオーダーがやや使えない

移動平均線と言えば3本線で見る「パーフェクトオーダー」が有名ですが、ザオプションのチャートでパーフェクトオーダーを見ようとするとある問題が発生します。
それが、長期移動平均線になるほど端が切れる事です。
画像の様にSMA(5)、SMA(21)、SMA(50)を使用した場合、SMA(50)の左側が大きく切れており左側が機能していない事が分かります。
7本のパーフェクトオーダーが使えない
ザオプションのチャートで使える移動平均線は3本までとなっています。
パーフェクトオーダーの使い方の中には「7本で見るパーフェクトオーダー」もあるのですが、ザオプションでは7本のパーフェクトオーダーを使う事が出来ません。

7本のパーフェクトオーダーは、移動平均線を7本表示し、短期から長期へ順に整列し、しかも7本すべてが同じ方向に傾いている状態を指します。上向きなら強い上昇、下向きなら強い下降が続きやすいと判断できます。
7本にする理由は、超短期〜長期の流れを一度に確認できてノイズに振られにくく、押し目や戻りの深さを段階的に見極めやすくなるからです。崩れも短期→中期→長期の順に表れやすく、警戒や撤退の判断がしやすくなります。
実践では、上昇時は短期の移動平均線まで軽く下げて再び上向く場面を狙います。下降時はその逆です。終値で多くの線を反対側へ抜けた、または整列が崩れたら手仕舞いの目安とします。
7本のパーフェクトオーダーは「らくらく移動平均線君」を使えば簡単に設定する事が出来ます。
- EMA(5)
- EMA(10)
- EMA(20)
- EMA(35)
- EMA(50)
- EMA(75)
- EMA(100)
※らくらく移動平均線君では21を代用
7本のパーフェクトオーダーは強いトレンドが発生している時に、出来る事が多いのでトレンド狙い派の方におすすめ手法です。
移動平均線の学習に向かない
移動平均線が使いこなすには様々なパターンの移動平均線を実際に確認する必要があります。
ザオプションでもMT5でも線を引く事は出来ますが、1本1本設定する必要があるのでかなり面倒なのは確かです。
この面倒は作業がやる気をなくす原因になります。
ザオプションでは7本のパーフェクトオーダーを引く事は出来ませんがMT5では可能です。しかしMT5で7本のパーフェクトオーダーを引くには7回も同じ作業を繰り返す必要があります。
この面倒を無くす事ができるのが「らくらく移動平均線君」なのです。
ボタンを押せば1本あたり約3秒で引く事が出来ます。※1本あたり約3秒程必要です。
これから移動平均線を試される方は、素早く変更できる「らくらく移動平均線君」をご活用下さい。


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