RSIはオシレーター系のテクニカル指標で、売られ過ぎ・買われ過ぎを確認する事が出来ます。このページでは、RSIの正しい設定方法から、バイナリーオプションの攻略におすすめの設定方法まで紹介しています。また、RSIの分析に役立つ攻略ツールを無料配布しています。
RSIとは
RSI(Relative Strength Index)はJWワイダー氏が1978年に発表した最もポピュラーなオシレーター系指標になります。
テクニカル指標は大きく分けると「トレンド系」と「オシレーター系」に分かれています。
RSIはオシレーター系に分類され、売られ過ぎ、買われ過ぎを確認する事が出来ます。基本的に70%以上が買われ過ぎ、30%以下が売られ過ぎとなっています。
移動平均線・MACD・ボリンジャーバンド・DMI・一目均衡表など
RSI・ストキャスティクス・サイコロジカルライン・RCIなど
RSIの計算式
RSIの計算式の計算式は(値上がり幅/値上がり+値下がり幅)×100になります。
式だけだとイメージが湧きにくいので、実際の価格を当てはめてみます。RSIは基本的に14日で設定しますので、14日分のデータが必要になります。
日付 | 終値 | 値上がり幅・値下げ幅 | 値上がり・値下がり |
---|---|---|---|
15日前 | 159.772 | – | – |
14日前 | 159.586 | -0.186 | 値下がり |
13日前 | 159.671 | 0.085 | 値上がり |
12日前 | 160.859 | 1.188 | 値上がり |
11日前 | 160.773 | -0.086 | 値下がり |
10日前 | 160.881 | 0.108 | 値上がり |
9日前 | 161.483 | 0.602 | 値上がり |
8日前 | 161.421 | -0.062 | 値下がり |
7日前 | 161.710 | 0.289 | 値上がり |
6日前 | 161.277 | -0.433 | 値下がり |
5日前 | 160.824 | -0.453 | 値下がり |
4日前 | 160.821 | -0.003 | 値下がり |
3日前 | 161.288 | 0.467 | 値上がり |
2日前 | 161.706 | 0.426 | 値上がり |
1日前 | 158.890 | -2.816 | 値下がり |
実際に計算してみましょう。
これをRSIの計算式に当てはめると
(3.165/3.165+4.039)×100=43.93となります。RSIは43.93なので、やや売られ気味と言えます。
RSIの基本的なルールはレンジ相場での逆張り
RSIは「70%以上」で買われ過ぎ、「30%以下」で売られ過ぎと言われており、売られ過ぎ・買われ過ぎを一目で確認する事が可能です。
RSIの基本的なルールはレンジ相場での逆張りになります。RSIは70%以上で買われ過ぎ、30%以下で売られ過ぎになるので、そのルールに従えば「RSIが70%以上の時は売り」、「RSIが30%以下の時は買い」となります。
- 70%以上で買われ過ぎ⇒売りシグナル
- 30%以下で売られ過ぎ⇒買いシグナル
RSIが30%以下になったらすぐに30%以上になるとは限りません。
画像の様に①で売られ過ぎが発生した場合は、直ぐにエントリーするのではなく、②の様にもう一度30%を超えた時にエントリーを行います。
②をゾーン・エグジットと呼び、相場の反転を狙う逆張り時のタイミングになります。要はRSIが売られ過ぎ・買われ過ぎゾーンに入って抜け出すタイミングを狙うのです。
ただし、この条件が当てはまるの「レンジ相場」の時にだけになるのでご注意下さい。
画像の様に、強いトレンドが発生するとRSIは70%超えたまま維持するので、70%を超えたからと言って逆張りすると痛い目を見ます。
RSIの「だまし」に注意
RSIは強いトレンドが発生すると、RSIが70%を超えても反発せずに、70%を超えたまま価格が上昇することもあります。
画像の場合RSIが70%を超え、買われ過ぎのサインが出ていますが、その後も価格が上昇している事が分かります。
この様な「だまし」の対策としてトレンド系のテクニカル指標が役に立ちます。
画像では移動平均線を使用していますが、移動平均線を見ると強い上昇トレンドである事が分かります。
強いトレンドが発生している時は「だまし」が発生しやすいので注意が必要です。強いトレンドが発生している時のRSIでの逆張りは逆効果と言えます。
RSIは50%より上なら「上昇」下なら「下降」、真ん中なら「変動無し」
RSIを見ると時に目安になるのが50%のラインになります。この50%のラインを上に超え、右肩上がりなら上昇中、50%のラインを下回り右肩下がりなら下降中と言えます。
50%のラインちょうどにあれば、価格変動無しになります。
RSIとトレンド系を一緒に使うと精度が上がる
RSIだけでも上昇中、下降中を確認する事ができますが、RSI単体だとトレンドの転換が分かりにくいのも事実です。
その為、RSIは基本的に移動平均線などのトレンド系のインジケーターと一緒に使う事が良いとされています。
画像の様に、移動平均線と組み合わせる事で、トレンドの転換が分かりやすくなります。また、RSIと相性の良いトレンド系は以下の様になっています。
- MACD
- ボリンジャーバンド
- 移動平均線
【MT5】RSIの設定方法
無料利用が可能
RSIはMT5をダウンロードする事で無料で使う事が出来ます。
バイナリーオプションを攻略する為に、まずは無料で使えるMT5をダウンロードしましょう。MT5は完全無料で使う事ができ、ダウンロードから登録完了まで3分程で終わります。
「MT5 ダウンロード」と検索すると「MetaTrader5取引プラットフォームの無償ダウンロード」と表示されるのでそちらをクリックします。
Windowsをお使いの方は「Windows向けダウンロード」をクリックします。
ダウンロードを開始します。
ダウンロード完了後、自動的にMT5が開きます。ポップアップが表示されるので「次へ」ボタンをクリックします。
「デモ口座を開いてリスクなしのバーチャルマネーで取引する」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
「名」「姓」「生年月日」「Eメール」「携帯番号」を入力、「利用規約にチェック」を入れて「次へ」ボタンをクリックします。
※利用規約にチェック入れないと次へボタンが選べません。
※携帯番号の初めの「0」は不要です。「090」では無く「90」から始めます。
「完了」ボタンをクリックします。
これで登録が完了します。
次にMT5を立ち上げます。
画面上部メニューより「挿入」⇒「オシレーター」⇒「Relative Strength Index」をクリックします。
RSIの設定画面が表示されます。
ここで重要なのは期間になります。期間が14日になっている事を確認しましょう。
RSIの期間設定に決まりはありませんが、14日間が一般的です。これはRSIの開発者である「J.Wワイルダー」氏の研究結果から、あらゆるものには「28日周期」があるということからその半月である14日間が採用されました。
引用:外為どっとコム
期間以外の設定は初期設定で問題ありません。
後は「OK」ボタンを押すだけで完了します。
RSIのチャートが表示されます。
RSI攻略ツール「RSIマスター君」を無料配布
当サイトではRSIの分析が格段に上がる「RSIマスター君」を開発、無料で配布しています。
RSIマスター君を立ち上げると画面上に「ボタン」と画面下に「RSI」が表示されます。
RSIには色がついており「薄い青色=レンジ相場」になっていますので、今レンジ相場中かトレンド中であるか一目で分かる様になっています。
また画面左上の「10MA」「20MA」「50MA」は単純移動平均線になっています。移動平均線を表示させる事により、トレンドの把握がより正確になります。
RSI(OUT)ボタンに関しては、RSIが70以上もしくは30以下になった後、RSIが70を下回るもしくは30を上回る際にサインを出しています。
RSI(IN)ボタンに関しては、RSIが70以上になった瞬間もしくはRSIが30以下になった瞬間にサインを出しています。
これらのサインを見ながら本当に反発狙いが可能なのか、確認する事が出来ます。
過去のチャートを確認する事は重要なので「RSIマスター君」で効率よくRSIの動きを学ばれる事をおすすめします。
更に、RSIと相性の良いボリンジャーバンドもボタン一つで表示する事が出来ます。ボリンジャーバンドは±2σが表示されます。
RSIマスター君の設置方法
無料配布
まずは、RSIをマスター君をダウンロードします。
※RSIをマスター君の商用利用は二次配布は固く禁じております。
RSIの学習用としてご活用下さい。
ダウンロードファイルを開くと「rsi-master-kun.ex5」と「rsi-range.ex5」の2つのファイルが入っています。
※2つとも必要なファイルになります。
MT5の上部メニューより「ファイル」⇒「フォルダを開く」をクリックします選択します。
「MQL5」を選択します。
「Indicators」を選択します。
「Indicators」のフォルダの中に「rsi-master-kun.ex5」と「rsi-range.ex5」のファイルをドラッグ&ドロップで移動させます。
MT5を再起動させます。
「ナビゲータ」の中にある「指標」を選択します。
指標の中に「rsi-master-kun」※今回設置したサインツールがある事を確認します。
「rsi-master-kun」を起動させるために「rsi-master-kun」をダブルクリックします。
※一緒に設置した「rsi-range」は「rsi-master-kun」を起動させると同時に起動します。
ポップアップが表示されるので「OK」ボタンをクリックします。
RSIマスター君が起動します。
RSIマスター君でレンジ相場を確認する
レンジ相場を把握する
RSIを使いこなすには「トレンド相場」・「レンジ相場」を把握する必要があります。
もし、現在がレンジ相場であるか不安な方は「RSIマスター君」を使う事で一目でレンジ相場を確認する事が出来ます。
画面下に表示されているRSIの色の付いた部分がレンジ相場になります。
この色がついている部分は、RSIが45%~55%を一定期間推移して箇所になります。レンジ相場中は基本的にRSIが45%~55%前後で推移します。
それ以外にも移動平均線を使う事で、「トレンド相場」・「レンジ相場」の確認の精度を上げる事が出来ます。
移動平均線でレンジ相場を確認する方法は画像の様に3本の移動平均線が絡み合っている箇所になります。
逆にトレンド相場中は3本の移動平均線が絡む事はほとんどありません。
移動平均線とRSI両方確認する事で、今現在レンジ相場であるかを判断する事が出来ます。
RSIのどこで判断すべきか
判断基準について
RSIを初めて使う方の中には「RSIが70%を超えた瞬間」もしくは「70%を超えた後、70%を下回る時」に反発狙いをするのかで迷う方もいます。
結論から述べると「70%を下回ったタイミング」が反発狙いのタイミングとされています。
RSIが70%を超えたからといって、すぐに価格が反転するとは限りません。トレンドが強いと、そのままRSIが80%、85%とさらに上がっていくことも多く、「70%を超えた瞬間」に売ってしまうと、早すぎて損をする可能性があります。
RSIがいったん70%を超えてから下回る動きを見せたとき、これは「買われすぎ状態が終わり、勢いが落ちてきた」と判断できます。つまり、「反転の兆し」として信頼性が高くなります。
RSIマスター君を使えば、「70%を下回ったタイミング」や「30%を上回ったタイミング」を一目で確認する事が出来ます。
RSIのダイバージェンスでトレンドの終わりを確認する
RSIを使ったトレードで、もう一つ重要なのは「ダイバージェンス(逆行現象)」になります。
ダイバージェンスとは、価格の動きとRSIなどのテクニカル指標の動きが逆になる現象のことを指します。
たとえば、チャートで価格が前の高値を更新して新しい高値をつけているのに、それに対応するRSIの山が前回より低くなっている場合、それが「ダイバージェンス(逆行現象)」です。
ダイバージェンスは正直探しづらいので「RSIマスター君」の「10MA」を活用しましょう。
移動平均線の10MAは比較的山と山が繋がりやすくなっているので移動平均線の傾きと、RSIを傾きを比較する事でダイバージェンスを見つけやすくなります。
ダイバージェンスが意味する事
価格は上がっているのに、RSIの勢いは弱まっている場合は、上昇の力が落ちてきているサインとなります。
逆に、価格が下落して安値を更新しているのに、RSIが安値を更新しない場合も「逆行」が起きていて、下げ止まりのサインになることがあります。
RSIでダイバージェンスが出ると、今まで続いていたトレンド(上昇や下落)が一旦止まる可能性があります。
たとえば、価格が順調に上昇しているように見えても、RSIがそれに追いつかず弱くなっている場合、「そろそろ上昇が終わるかも?」と考えられます。
トレンド系の指標(移動平均線など)は、トレンドが変わってから反応しますが、RSIを使えば、変化を少し早めに察知できる可能性があります。
つまり、「予兆」や「先読み」に使えるというわけです。
バイナリーオプションで順張り派の方はダイバージェンスが発生した際は取引をされない事をおすすめします。
RSIは逆張りで有効な手段ですが、慣れるまではトレンドの終わりを見極める為に使うのがベターと言えます。
RSIとボリンジャーバンドを組み合わせて攻略
RSIとの組み合わせで良いインジケーターの一つは「ボリンジャーバンド」になります。具体的な使い方はボリンジャーバンドの+2σに価格がタッチした際に、RSIが70%以上の時に売りサインとして判断します。
逆にボリンジャーバンドが-2σにタッチした際にRSIが30%以下であれば買いのサインとして判断します。
RSIマスター君の「BB」ボタンを押せば±2σのボリンジャーバンドが表示されるので、直ぐにRSIと組み合わせる事が出来ます。
とは言えこちらの手法も「強いトレンドに弱い」と言う弱点があり、画像の様に強いトレンド中には常に条件を満たしてしまいます。
レンジ相場中の反発はあまり発生しない
70%-30%超えは起こりにくい
RSIは頻繁に70%以上、30%以下になりますが、そのほとんどは「トレンド相場」中に発生しており「レンジ相場」ではほとんど発生しません。
まずその事実を知る事が重要になります。
RSIマスター君でRSI(OUT)を表示させ、過去のチャートを確認するとほとんどがトレンド相場中にサインが出ている事が分かります。
理想的な反発は画像の様にレンジ相場中(RSIが45%~55%付近を一定期間張り付いている 色付きの部分)+(移動平均線が平行で絡み合っている)で、急激に70%や30%を超えた時です。
この場合、一時的に上昇もしくは下落した可能性が高いので、反発する可能性が高まります。
バイナリーオプションを攻略!RSIおすすめの設定方法
バイナリーオプションで取引されている方の多くは、1分や5分など短時での取引を行っています。
FXで言うところのスキャルピングに当たるのですが、ここでは短時間取引におすすめの設定方法を紹介します。
短時間取引でRSIをの期間を14にすると取引タイミングを逃す可能性があるので、短時間取引では「2~9」の間が良いとされています。
個人的には「9」が程よいと感じています。
期間は短くすればするほど反応が良くなり、売買ポイントが増えますがその分、判断が難しくなります。例えば期間を「3」にすると売買するポイントが増えるのですが、増えすぎた事によりどこで取引するれば良いか分からなくなります。
次に重要なのが、移動平均線の設定になります。RSIはレンジ相場での逆張りが基本的な取引方法になるので、移動移動平均線でレンジ相場を確認します。
レンジ相場とは「短期移動平均線と中期・長期移動平均線が平行またはもみ合っている」状態の事を言います。
短期 | 5 |
---|---|
中期・長期 | 20 |
移動平均線の期間に関しては決まりが無いので、あくまでも目安としてお考え下さい。
短時間取引の場合単純移動平均線(SMA)より、指数平滑移動平均線(EMA)の方が反応が良いのでおすすめです。
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