大陽線・大陰線でバイナリーオプション(ザオプション)やFXを攻略する事が出来るのか?自社開発ソフト「らくらく大陽線・大陰線君」で勝率を出し細かく分析しています。
「陽の丸坊主」・「陰の丸坊主」・「陽の大引け坊主」・「陰の大引け坊主」・「陽の寄り付き坊主」・「陰の寄り付き坊主」の詳細から勝率まで全てが分かります。
自社オリジナル分析方法「反転ゴールデンタイム」で大陽線・大陰線の勝率を上げる事ができるので、是非最後までご確認下さい。
大陽線と大陰線とは

ローソク足を学んでいると「大陽線」と「大陰線」がまず出てきます。
大陽線や大陰線は「大」が付く事もあり、大きなローソク足になるのですが、一般的に過去の平均と比較して1.5~2倍以上の実体、かつヒゲが相対的に短い足の事を言います。
とは言え、1.5倍や2倍を目視で見極めることは難しいので、基本的には「なんとなく大きな足」で判断することになります。
この大陽線と大陰線は大きく分けると6つのバリエーションに分かれます。
- 陽の丸坊主
- 陰の丸坊主
- 陽の大引け坊主
- 陰の大引け坊主
- 陽の寄り付き坊主
- 陰の寄り付き坊主
6つのバリエーションにはそれぞれ上昇サイン、下降サインをなっており、全て覚える必要があります。
- 陽の丸坊主(上昇サイン)
- 陰の丸坊主(下降サイン)
- 陽の大引け坊主(上昇サイン)
- 陰の大引け坊主(下降サイン)
- 陽の寄り付き坊主(下降サイン)
- 陰の寄り付き坊主(下降サイン)
例えば、陽の丸坊主は上昇サインになりますので、陽の丸坊主発生直後に「ハイエントリー」を行えば勝率が上がるはずです。

しかし、その様にうまくいのでしょうか?
このページでは大陽線、大陰線の6つのバリエーション全てを自社開発ツール「らくらく大陽線・大陰線君」で検証し勝率を出しています。
独自開発ツール「らくらく大陽線・大陰線君」で正しく測定

今回の検証では独自開発ツール「らくらく大陽線・大陰線君」を使い「陽の丸坊主」・「陰の丸坊主」・「陽の大引け坊主」・「陰の大引け坊主」・「陽の寄り付き坊主」・「陰の寄り付き坊主」の勝率を正しく計測しています。
設定はインプットから変更する事が可能ですが、初期設定は以下の様になります。
| 種類 | 勝敗 | 上ヒゲ | 下ヒゲ |
|---|---|---|---|
| 陽の丸坊主 | 次足が陽線で勝ち | 5% | 5% |
| 陰の丸坊主 | 次足が陰線で勝ち | 5% | 5% |
| 陽の大引け坊主 | 次足が陽線で勝ち | 0% | 10~50% |
| 陰の大引け坊主 | 次足が陰線で勝ち | 10~50% | 0% |
| 陽の寄り付き坊主 | 次足が陰線で勝ち | 10~50% | 0% |
| 陰の寄り付き坊主 | 次足が陰線で勝ち | 0% | 10~50% |
らくらく大陽線・大陰線君は無料配布していますので、これから大陽線・大陰線を学習される方は、是非ご活用下さい。

らくらく大陽線・大陰線君は学習用としてご利用ください。らくらく大陽線・大陰線君の商用利用・無断転送は固く禁止しています。本ツールの利用により生じたいかなる損失・損害についても、当方は一切の責任を負いません。投資判断はご自身の判断と責任で行ってください。
陽の丸坊主の詳細と勝率

陽の丸坊主は、始値が安値・終値が高値で、ヒゲがほとんど無いロウソク足です。一本の間ずっと買いが強く、高値で終わるため、次の足でも上がりやすいと考えられ、上昇インと判断します。
陽の丸坊主と言えばヒゲが無いイメージが強いのですが、ヒゲを完全に無くすと出現頻度が大きく下がり検証自体が困難になります。
その為、一般的に丸坊主は上下のヒゲにある程度許容範囲を設けています。
今回の検証では、上下のヒゲに5%の許容範囲を設けています。また、ローソク足の長さは過去50本の平均の2倍以上としています。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 5% | 854 | 1027 | 45.4% |
| 5分足 | 5% | 67 | 96 | 41.1% |
| 10分足 | 5% | 34 | 33 | 50.7% |
陽の丸坊主を1年分検証した結果、勝率が最小で41.1%と言う結果になりました。
陽の丸坊主は、上昇サインなので発生直後は上昇しやすいイメージが強いのですが、短時間での取引の場合は上昇しない確率の方が高くなります。
※今回の検証では同じ値(引き分け)=負けとしています。短時間取引になればなるほど引き分けになる確率が高くなるので注意が必要です。
では、陽の丸坊主は「上昇トレンド中」「下降トレンド中」「レンジ相場」中ではどの様な勝率になるのでしょうか?
こちらも気になったので詳しく調べてみました。
| 状況 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 上昇 | 5% | 398 | 481 | 45.3% |
| 下降 | 5% | 72 | 79 | 47.7% |
| レンジ | 5% | 384 | 467 | 45.1% |
検証結果を見ると陽線と言う事もあり、上昇トレンド中に多く発生する事が分かります。また、レンジ相場で多く発生する事が分かりました。
勝率に関して言えば、大きな差は無くどれも50%を切っています。
レンジ相場中に陽の丸坊主が発生した場合、次足では反発する可能性が高いので注意が必要です。
陽の丸坊主は上昇サインなので、何も考えずに「ハイエントリー」を行えば、検証結果からも分かる様に高い確率で負けてしまいます。

では逆手にとって陽の丸坊主=下降サインとした場合どうなるのか?

「らくらく大陽線・大陰線君」では勝敗反転ボタンを用意していますので、陽の丸坊主=下降サインとしても検証する事が出来ます。
※今回の検証では次足が同じ値(引き分け)の場合は負けとしています。
デフォルトでは同じ値(引き分け)=負けとなりますので、引き分けが多い期間は綺麗に反転しません。
引き分けが無い場合10勝5敗を反転すれば5勝10敗になります。これが、仮に10勝5敗(引き分けによる負けが2回)の場合、勝敗を反転すると3勝12敗になります。
1:勝ち ○ ⇒ ☒
2:勝ち ○ ⇒ ☒
3:勝ち ○ ⇒ ☒
4:勝ち ○ ⇒ ☒
5:勝ち ○ ⇒ ☒
6:勝ち ○ ⇒ ☒
7:勝ち ○ ⇒ ☒
8:勝ち ○ ⇒ ☒
9:勝ち ○ ⇒ ☒
10:勝ち ○ ⇒ ☒
11:負け ☒ ⇒ ○
12:負け ☒ ⇒ ○
13:負け ☒ ⇒ ○
14:引き分けによる負け ☒ ⇒ ☒
15:引き分けによる負け ☒ ⇒ ☒

少し分かりにくいのですが、引き分けによる負けは勝敗を変えても、引き分けなので負けとなります。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 5% | 931 | 950 | 49.5% |
| 5分足 | 5% | 92 | 71 | 56.4% |
| 10分足 | 5% | 33 | 34 | 49.3% |
勝敗を切り替えると勝率は上がるのですが、それでもまだ5割を切っています。5分足に関しては56.4%と高いのですが、検証データがやや少なめと言えます。
ここで注目したいのが、同じ値(引き分け)になります。
そもそも、1分足などの場合、同じ値(引き分け)になる確率が高くなっており、それだけで1%~2%程勝率を下げています。
即ち、同じ値(引き分け)を避けることが出来れば、ある程度勝率を上げる事が出来ます。
基本的に同じ値(引き分け)は値動きの少ない時間に発生しますので、値動きのある時間帯に取引を行う事で同じ値(引き分け)になる確率を下げる事が出来るのですが、値動きのある時間帯の代表は「ゴールデンタイム」になります。
ゴールデンタイムはニューヨーク市場が開始してからの4時間を指します。この時間帯であればある程度、同じ値(引き分け)による負けを減らす事が可能です。
では陽の丸坊主で勝敗を逆転させた状態で、ゴールデンタイムのみに絞った場合どの様な結果になるのでしょうか?
反転ゴールデンタイムで検証してみました。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足(1年) | 5% | 129 | 129 | 58.9% |
| 1分足(3年) | 5% | 304 | 270 | 53.0% |
| 1分足(5年) | 5% | 475 | 430 | 52.5% |
ゴールデンタイムまで絞ると検証数が減るのですが、1分足(1年)だけで見ると勝率58%と中々高い勝率になっています。
3年、5年で見ると勝率が52%~53%程に下がりますが、反転ゴールデンタイムにする事で勝率が上がっている事は確かです。
陰の丸坊主の詳細と勝率

陰の丸坊主は、始値が高値・終値が安値で、ヒゲがほとんど無いロウソク足です。一貫して売りが強く、安値で引けるため、次の足でも下がりやすいと考えられ、下降サインと判断します。
では早速、陰の丸坊主の勝率を見てみましょう。
※陰の丸坊主は陽の丸坊主同様に上下のヒゲの許容範囲を5%にしています。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 5% | 914 | 1030 | 47.0% |
| 5分足 | 5% | 90 | 88 | 50.6% |
| 10分足 | 5% | 21 | 43 | 32.8% |
陰の丸坊主は一般的に下降サインとなる為、発生直後は「ローエントリー」すれば勝てる様な気がしますが、実際はそうではありません。
検証結果を見る限り、勝率は50%を切っています。
念のために、陰の丸坊主も陽の丸坊主同様に状況別に勝率を調べてみました。
| 状況 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 上昇 | 10-50% | 47 | 48 | 49.5% |
| 下降 | 10-50% | 458 | 538 | 46.0% |
| レンジ | 10-50% | 413 | 444 | 48.2% |
陰の丸坊主は陰線と言う事もあり、下降トレンド中に多く発生します。勝率に関して言えば陽の丸坊主同様に50%を切っていますので、陰の丸坊主狙いはおすすめ出来ません。
では、陽の丸坊主同様に勝敗を反転させるとどうなるのでしょうか?
こちらも気になったの検証してみました。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 5% | 941 | 1003 | 48.4% |
| 5分足 | 5% | 88 | 90 | 49.4% |
| 10分足 | 5% | 41 | 23 | 64.1% |
10分足に関して言えば勝率64%と高いのですが、検証数が100件以下なので何とも言えません。
とは言え、少なくとも勝敗を反転させた方が勝率は高まります。
では陽の丸坊主同様にゴールデンタイムで絞った場合はどうなるのでしょうか?
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足(1年) | 0-5% | 128 | 101 | 55.9% |
| 1分足(3年) | 0-5% | 351 | 293 | 54.5% |
| 1分足(5年) | 0-5% | 554 | 476 | 53.8% |
陰の丸坊主も反転ゴールデンタイムで勝率が上がっている事が分かります。時間足で差があるものの、勝率約54%なので、ペイアウト率によっては利益が出る勝率と言えます。

陰の丸坊主も反転ゴールデンタイムが使えます。
陽の大引け坊主の詳細と勝率

陽の大引け坊主は、初め安値となり、その後は上がり続けて終値がその日でいちばん高くなる形です。買いの勢いが強く、相場の上昇を示すサインと判断できます。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 10-50% | 271 | 312 | 46.5% |
| 5分足 | 10-50% | 29 | 34 | 46.0% |
| 10分足 | 10-50% | 8 | 11 | 42.1% |
陽の大引け坊主は上昇が期待できる上昇サインなのですが、陽の丸坊主同様に次足の勝率は良くありません。
短時間取引の場合、同じ値(引き分け)になりやすい事も勝率を下げている原因となります。実際に引き分け=ノーカウントにした場合、勝率は48.6%まで上がります。
仮にノーカウントにしても勝率が5割を切っていますので、陽の大引け坊主の次足=ハイエントリーは止めた方が良いでしょう。
では状況に応じて勝率が変わるのかも見てみましょう。
| 状況 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 上昇 | 10-50% | 107 | 139 | 43.5% |
| 下降 | 10-50% | 49 | 34 | 59% |
| レンジ | 10-50% | 115 | 139 | 45.3% |
陽の大引け坊主は陽線なので上昇トレンド中に多く発生しますが、それ以上にレンジ相場で発生している事が分かります。
また、検証結果を見る限り下降トレンド中に陽の大引け坊主が発生した場合、そのまま上昇する確率が高い事が分かります。
下降トレンドを1年で見た場合、59%、3年で見た場合、52.6%、5年で見た場合、54.1%になります。ばらつきこそあるもののそこそこ高い勝率と言えます。
あくまでもUSD/JPYでの話になりますが、陽の大引け坊主の場合、下降トレンド中に発生した場合に「ハイエントリー」する事で勝率が高くなる可能性があります。
では、勝敗を反転してゴールデンタイムに絞った場合はどうなるのか?
| 年数 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足(1年) | 10-50% | 37 | 34 | 52.1% |
| 1分足(3年) | 10-50% | 99 | 94 | 51.3% |
| 1分足(5年) | 10-50% | 164 | 151 | 52.1% |
勝敗を反転してゴールデンタイムに絞った場合の勝率は約52%となります。

陽の大引け坊主に関しても「反転ゴールデンタイム」がやや有効と言えます。
陰の大引け坊主の詳細と勝率

陰の大引け坊主は、初め少し上昇したものの売りの勢いが強くそのまま大きく下落し終値が最安値になったもの。売りの勢いが強く、相場の下落を示すサインと判断できます。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 10-50% | 269 | 304 | 46.9% |
| 5分足 | 10-50% | 30 | 31 | 49.2% |
| 10分足 | 10-50% | 8 | 7 | 53.3% |
陰の大引け坊主は下降が期待できる下降サインなのですが、勝率に関しては50%を切っていますので次足狙いは危険と言えます。
| 状況 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 上昇 | 10-50% | 21 | 35 | 37.5% |
| 下降 | 10-50% | 137 | 135 | 50.4% |
| レンジ | 10-50% | 111 | 134 | 45.3% |
状況別で言えば陰線なので下降トレンドで発生しやすいのですが、下降トレンド中での勝率は約50%となんとも微妙な結果となりました。
件数が少ないので何とも言えませんが、上昇トレンドで陰の大引け坊主が発生した場合の勝率が37.5%と低いのでコチラも注意が必要と言えます。
念為に勝敗を反転させた場合の勝率も見てみましょう。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 10-50% | 278 | 297 | 48.3% |
| 5分足 | 10-50% | 31 | 30 | 50.8% |
| 10分足 | 10-50% | 7 | 9 | 43.8% |
陰の大引け坊主も勝敗を反転させるだけではあまり変化が無い事が分かります。
では、勝敗を反転してゴールデンタイムに絞った場合はどうなるのか?
| 年数 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足(1年) | 10-50% | 40 | 37 | 51.9% |
| 1分足(3年) | 10-50% | 125 | 100 | 55.6% |
| 1分足(5年) | 10-50% | 196 | 177 | 52.5% |
勝敗を反転してゴールデンタイムに絞った場合の勝率は約52%~55%となります。

陰の大引け坊主に関しても「反転ゴールデンタイム」がやや有効と言えます。
陽の寄り付き坊主の詳細と勝率

陽の寄り付き坊主は、初めから一度も下がらず上昇して、終値は高値をやや下回る形です。序盤から買い優勢を示しますが、終値にかけて警戒感がでている事もあり、相場の下落を示すサインと判断できます。
陽の寄り付き坊主は他の陽線とは異なり、下降サインになるのでご注意下さい。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 10-50% | 633 | 710 | 47.1% |
| 5分足 | 10-50% | 93 | 92 | 50.3% |
| 10分足 | 10-50% | 32 | 33 | 49.2% |
勝率に関しては、5割を切っていますので陽の寄り付き坊主が出たからと言って「ローエントリー」する事だけは止めましょう。
では状況に応じて勝率が変わるのかも見てみましょう。
| 状況 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 上昇 | 10-50% | 322 | 356 | 47.5% |
| 下降 | 10-50% | 60 | 68 | 46.9% |
| レンジ | 10-50% | 251 | 286 | 46.7% |
陽の寄り付き坊主は陽線なので、上昇トレンドで多く発生します。勝率に関して言えば状況別で大差は無くどれも50%を切っています。
念為に勝敗を反転させた場合の勝率も見てみましょう。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 10-50% | 667 | 675 | 49.7% |
| 5分足 | 10-50% | 89 | 98 | 47.6% |
| 10分足 | 10-50% | 195 | 178 | 52.3% |
勝敗を反転させた方が勝率は上がりますが、10分足以外は勝率が50%を切っていますので、もし使うとするならば10分足のみになります。
では、勝敗を反転してゴールデンタイムに絞った場合はどうなるのか?
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足(1年) | 10-50% | 101 | 71 | 58.1% |
| 1分足(3年) | 10-50% | 301 | 293 | 50.7% |
| 1分足(5年) | 10-50% | 530 | 526 | 50.2% |
勝敗を反転してゴールデンタイムに絞った場合の勝率は1分足(1年)で勝率58.7%と高くなっていますが、3年、5年で見ると勝率が約50%になっていますので、陽の寄り付き坊主に関しては反転ゴールデンタイムが使えないと言えます。
陰の寄り付き坊主の詳細と勝率

陰の寄り付き坊主は、最初がいちばん高く、その後は大きく下がり終値がやや上昇して終わる形です。売りの力が強いので、相場の下落を示すサインと判断できますが、上昇を示す可能性もある為判断が難しくなります。
※今回の検証での次足判定は、次足が陰線の場合勝ち判定としています。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 10-50% | 656 | 750 | 46.7% |
| 5分足 | 10-50% | 87 | 130 | 40.1% |
| 10分足 | 10-50% | 37 | 33 | 52.9% |
10分足に関しては検証数が少ないので省きますが、1分足、5分足に関しては勝率が50%を切っていますので、陰の寄り付き坊主=ローエントリーは止めた方が良いでしょう。

今回の検証では見事に全6パターンサイン通りにはいかない事が分かりました。
では状況に応じて勝率が変わるのかも見てみましょう。
| 状況 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 上昇 | 10-50% | 51 | 35 | 59.3% |
| 下降 | 10-50% | 353 | 403 | 46.7% |
| レンジ | 10-50% | 254 | 314 | 44.7% |
陽の寄り付き坊主は「上昇サイン」「下降サイン」の特徴を持っているので、判断が難しいのですが、そもそも陰線と言う事もあり、下降トレンドで多く発生します。
勝率に関しては検証数が少ないのですが、上昇トレンド中に発生した場合の勝率が高くなっています。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 10-50% | 690 | 720 | 48.9% |
| 5分足 | 10-50% | 125 | 92 | 57.6% |
| 10分足 | 10-50% | 32 | 38 | 45.7% |
勝敗を反転させた場合、5分足のみ勝率が跳ね上がっています。偶然なのかもしれませんが、少し気になる上がり方です。
最後に反転ゴールデンタイムの検証です。
| 時間足 | ヒゲ許容 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足(1年) | 10-50% | 91 | 106 | 46.2% |
| 1分足(3年) | 10-50% | 320 | 317 | 50.2% |
| 1分足(5年) | 10-50% | 558 | 536 | 51.0% |
反転ゴールデンタイムの勝率は約46%~51%となっており、6つのバリエーションの中で一番低くなっています。そもそも判断が難しい足ですので、陰の寄り付き坊主狙い自体止めた方が良いでしょう。
大陽線・大陰線でバイナリーオプションを攻略する事はできるのか?
大陽線と大陰線(6つのバリエーション)の意味通りにエントリーした場合、勝率は50%を切るので攻略として使う事が出来ません。
そもそも短時間取引では、大きな値動きが発生した場合、次足で反発する事も多いので、意味合い通りになりにくくなっています。
短時間取引を行う場合は、意味合いを反転(勝敗反転)を行い、更にゴールデンタイム(引き分け対策)に絞ることである程度勝率を上げる事が出来ます。
このやり方はを「反転ゴールデンタイム」と勝手に言っていますが、「反転ゴールデンタイム」にすれば高い確率で勝率5割を超えます。
とは言え、「反転ゴールデンタイム」の勝率は52%程度になります。
例えばペイアウト率が1.8倍の場合の損益分岐点は55%ですので、「反転ゴールデンタイム」の勝率は52%でマイナスになってしまいます。
FXのスキャルピングに関して言えばどれだけ値動きするかによって変わりますので、使えるか使えないかかなり不透明と言えます。
バイナリーオプションに関して言えば、1分取引以上でペイアウト率1.95倍以上されば利益がでる可能性がありますが、ザオプションの1分取引のペイアウト率は1.90倍なのでマイナスになる可能性の方がやや高いと言えます。
勝率だけで言えば、大陽線・大陰線だけで攻略する事は出来ませんが、勝率自体は52%程ありますのでそこだけは覚えておいて損は無いでしょう。
また、短時間取引では、一般的な意味合い通りにエントリー(例:陽の丸坊主の次足でハイエントリー)すると高い確率で負けるので、そこだけは回避した方が良いでしょう。
「らくらく大陽線・大陰線君」の使い方

「らくらく大陽線・大陰線君」はMT5専用のインジケーターになります。MT5は無料でダウンロードする事ができるのでまだ使った事が無い方はこの機会に試して見る事をおすすめします。
MT5とインジケーターの入れ方については関連記事をご確認下さい。


「らくらく大陽線・大陰線君」を立ち上げるとポップアップが表示されます。

ポップアップ内の「インプット」より各種設定を行う事が出来ます。
| インプット | 設定内容 |
|---|---|
| 平均倍率(足の長さ) | デフォルトは50本(ATR)の平均の2倍 |
| 各種ヒゲの長さ | 上ヒゲ・下ヒゲの範囲を調整可能 |
| ATRの期間 | デフォルトは50(ローソク足50本分) |
| NYセッション時間 | デフォルトは8時~12時(日本時間 21時~1時 もしくは 22時~2時) |
| 画面下端からパディング(%) | 上昇・下降・レンジ(ドット)の位置 |
| RSIの期間 | デフォルトは14 |
| 上昇判定用RSIのしきい値 | デフォルトは55 45~55をレンジ相場と判定 |
| 下降判定用RSIのしきい値 | デフォルトは45 45~55をレンジ相場と判定 |
ポップアップ内の「カラー」より各種サインの色を設定する事が出来ます。
表示ボタンを押すと、表示ボタン以外の全てのボタンを非表示する事が出来ます。
1年・3年・5年ボタンは計測する期間になります。デフォルトは1年になっており、最大で5年間分のデータを計測する事が出来ます。
同値ボタンを押すと同じ値(引き分け)=ノーカウントとします。
勝敗反転ボタンを押す事で、勝敗を反転します。
アラートボタンをONにすると、条件い一致したサインが発生した際にアラートが鳴ります。
上昇トレンド・下降トレンド・レンジ相場での絞り込み判定を行います。上昇ボタンを押している時は、上昇トレンド中のみのサインが出ます。
トレンドはパーフェクトオーダーとRSIで判定しています。
ゴールデンタイムはニューヨーク市場の開始時間「8時」~「12時」までをデフォルトの設定にしています。
ニューヨークと日本に時差は13~14時間(夏・冬時間で異なる)になるので、日本時間で言うと「21時~1時」もしくは「22時~2時」までが範囲となります。
「陽の丸坊主」
「陰の丸坊主」
「陽の大引け坊主」
「陰の大引け坊主」
「陽の寄り付き坊主」
「陰の寄り付き坊主」
6つのボタンは1つのみONにする事が出来ます。

らくらく大陽線・大陰線君は学習用としてご利用ください。らくらく大陽線・大陰線君の商用利用・無断転送は固く禁止しています。本ツールの利用により生じたいかなる損失・損害についても、当方は一切の責任を負いません。投資判断はご自身の判断と責任で行ってください。

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