ローソク足の「陽の丸坊主」「陰の丸坊主」は、上下のヒゲがほとんどない大きな実体の足です。一般には、陽の丸坊主=買いサイン、陰の丸坊主=売りサインとされます。
では、短期のバイナリーオプション(ザオプション)やFXでも通用するのでしょうか。本記事では、条件をそろえた計測ツール「丸坊主君」で勝率を検証し、その結果から“鵜呑みにしない理由”と“勝率を高めるコツ”を簡潔に紹介します。
陽の丸坊主とは

FXやバイナリーオプションにおける「陽の丸坊主」は、上下にヒゲがなく、実体だけが長く伸びるローソク足です。
始値がその時間の最安値、終値がその時間の最高値となり、買いの力が途切れることなく続いたことを示します。
つまり「買い手が主導して一方的に値段を押し上げた」サインであり、相場の勢いがまだ続く可能性を表す形です。
陰の丸坊主とは

FXやバイナリーオプションにおける「陰の丸坊主」は、上下にヒゲがなく、実体だけが長く伸びるローソク足です。
始値がその時間の最高値、終値がその時間の最安値となり、売りの力が途切れることなく続いたことを示します。
つまり「売り手が主導して一方的に値段を押し下げた」サインであり、相場の下落がまだ続く可能性を表す形です。
陽の丸坊主・陰の丸坊主の後はどの様な動きをするのか?
一般的に、陽の丸坊主は「買いサイン」・陰の丸坊主は「売りサイン」と言われています。これは様々な本などにも書かれています。
- 陽の丸坊主=買いサイン
- 陰の丸坊主=売りサイン

私が昔購入した「いちばんカンタン!FXの入門書」と言う本でも書かれいたので、まず間違い無いと思います。
即ち陽の陽の丸坊主の後は「highエントリー」、陰の丸坊主の後は「Low」エントリーすれば、勝てる(勝率が高い)と言う事になります。
どの様に測定を行うべきか

FXやバイナリーオプションを分析する際に最も重要になるのは「正確な測定」です。MT5などを活用すれば、正確な情報を出す事が出来ます。
具体的にはインジケーターを作成して、ローソク足の情報を読み取り、指定した条件の勝敗を正しくカウントします。
今回は陽の丸坊主と陰の丸坊主の勝敗が一目で分かる専用のツールを開発して測定しています。この専用ツール「丸坊主君」は無料で配布していますので、是非ご活用下さい。
測定方法
丸坊主君は以下の様な測定方法を活用しています。特に重要になるのが、同じ値(引き分け)=負けにしている事です。

丸坊主君では、「陽の丸坊主」もしくは「陰の丸坊主」が発生した際にサインを出します。その後、勝敗が決まると勝敗マークを表示します。
また、陽の丸坊主は大陽線、陰の丸坊主は大陰線になるので、ある程度大きな足になります。今回の検証では、過去50本の平均より1.5倍以上ある足のみにサインが出るようにしています。
陽の丸坊主は「買いサイン」なので、サインが出た次足が陽線なら勝ち、陰線なら負けとなり、〇(勝ちマーク)、☒(負けマーク)がサインが出た足に表示されます。
陰の丸坊主は「売りサイン」なので、サインが出た次足が陰線なら勝ち、陽線なら負けとなり、〇(勝ちマーク)、☒(負けマーク)がサインが出た足に表示されます。
測定は過去1年分で行っています。丸坊主君を使えば過去1年、過去3年、過去5年分の測定が可能ですので、必要に応じて測定される事をおすすめします。
測定する通貨ペアはバイナリーオプションで特に人気な3種類で行います。
- USD/JPY
- EUR/USD
- AUD/JPY
サインが出た次足が同じ値(引き分け)の場合、負け判定とします。時間足が短い程、同じ値(引き分け)になる確率は高くなります。
丸坊主の勝率!計測結果を公開
今回、バイナリーオプションで人気の通貨ペア「USD/JPY」「EUR/USD」「AUD/JPY」を「1分足」「5分足」「15分足」で測定しています。
バイナリーオプションで取引されている方の多くは短時間取引を行っていますので、「1分足」「5分足」「15分足」にしています。

丸坊主と言えば、ヒゲが完全にゼロと言うイメージが強いのですが、完全にゼロにすると条件が満たされないのでサインがほとんど出なくなります。
1分足の場合ヒゲがゼロでもサインが出ますが、それ以外の足ではある程度ヒゲを許容する必要があります。
今回の検証では1分足以外は、上下5%のヒゲを許容しています。
※丸坊主君は初期設定は、ヒゲの許容が5%になっています。1分足で足の許容をゼロにしたい場合は、インプットよりヒゲの許容をゼロにする必要があります。
| 通貨ペア | 勝率 | 勝ち | 負け |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 44.7% | 1397 | 1726 |
| EUR/USD | 44.1% | 1728 | 2186 |
| AUD/JPY | 45.4% | 999 | 1203 |
| 通貨ペア | 勝率 | 勝ち | 負け |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 48.1% | 385 | 415 |
| EUR/USD | 48.7% | 367 | 386 |
| AUD/JPY | 45.8% | 295 | 349 |
| 通貨ペア | 勝率 | 勝ち | 負け |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 48.9% | 90 | 94 |
| EUR/USD | 44.9% | 79 | 97 |
| AUD/JPY | 43.5% | 64 | 83 |
今回は、「USD/JPY」、「EUR/USD」、「AUD/JPY」の1分足、5分足、15分足で測定を行いました。※バイナリーオプションでは短時間取引をしている方が多いの為
事前の知識では「陽の丸坊主=買いサイン」、「陰の丸坊主=売りサイン」なので、これが正しければ、少なくとも勝率が50%を超えているはずです。

しかし、結果は全て50%以下になっています。即ち「陽の丸坊主=買いサイン」、「陰の丸坊主=売りサイン」はバイナリーオプションの短時間取引では通じない事が分かりました。
「陽の丸坊主=買いサイン」、「陰の丸坊主=売りサイン」を鵜呑みにしてはいけない理由
バイナリーオプションやFXなどで短時間取引を行う場合、「陽の丸坊主=買いサイン」、「陰の丸坊主=売りサイン」は通用しません。
- ①大きな値動きがある場合、反発しやすい
- ②短時間取引だと同じ値(引き分け)になりやすい
陽の丸坊主や陰の丸坊主は大陽線・大陰線になるので、ある程度大きな足になります。
今回の検証では、直近50本の足の平均より1.5倍以上を対象にしていますので、ある程度大きな値動きがあるものだけにサインが出ます。

短時間で大きな値動きがあると、反発しやすい事もあり、「陽の丸坊主=買いサイン」、「陰の丸坊主=売りサイン」が通じないと考えられます。
また、1分足など短い時間だと同じ値(引き分け)になりやすく、この点でも大きく勝率を下げています。
仮に1分足の勝敗を「同じ値(引き分け)=ノーカウント」とした場合以下の様な結果となります。
| 引き分け | 通貨ペア | 勝率 | 勝ち | 負け |
|---|---|---|---|---|
| 負け判定 | USD/JPY | 44.7% | 1397 | 1726 |
| ノーカン | USD/JPY | 48.0% | 1397 | 1511 |

約3000回の検証結果(サイン)に対して、約200回引き分けが発生しており、勝率を約3%引き下げています。
この様な事もあり、バイナリーオプションやFXにおいて、「陽の丸坊主=買いサイン」、「陰の丸坊主=売りサイン」は通用しない事が分かります。
逆手に取る事で勝率を上げる事ができる
バイナリーオプションやFXの短時間取引で「陽の丸坊主=買いサイン」、「陰の丸坊主=売りサイン」は通用しない事が分かりました。
では、この結果を逆手にとって見たらどうなるのか?

専用ツール丸坊主君に「反転」ボタンを付けてみました。
反転ボタンをクリックすると勝敗の基準が反転します。
陽の丸坊主の次足が陰線なら勝ち、陽線なら負けとなり、陰の丸坊主の次足が陽線なら勝ち、陰線なら負けとなります。
【反転版】丸坊主の勝率!計測結果を公開
| 通貨ペア | 勝率 | 勝ち | 負け |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 48.7% | 1511 | 1612 |
| EUR/USD | 47.4% | 1855 | 2059 |
| AUD/JPY | 49.0% | 1082 | 1124 |
| 通貨ペア | 勝率 | 勝ち | 負け |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 50.9% | 407 | 393 |
| EUR/USD | 49.8% | 375 | 378 |
| AUD/JPY | 53.7% | 346 | 298 |
| 通貨ペア | 勝率 | 勝ち | 負け |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 50.9% | 93 | 91 |
| EUR/USD | 52.8% | 93 | 83 |
| AUD/JPY | 53.7% | 79 | 68 |
反転した場合の検証結果は勝率が約50%まで上がります。
※今回の検証は同じ値(引き分け)=負けとなりますので、単純に勝率をひっくり返したものにはならないのでご注意下さい。
検証結果を見ると先ほどより良い事が分かります。
それでも勝率が50%前後ですので、反転させたからと言って、使える手法ではありません。ではどうすれば使える手法になるのか?

それは「同じ値(引き分け)」による負けを減らす事です。
同じ値(引き分け)による負けを減らす方法
同じ値(引き分け)とは基本的に値動きが少ない時間帯に起こります。逆に言えば値動きが大きい時間帯は同じ値(引き分け)になりにくくなります。
値動きが大きい時間帯と言えば、ニューヨーク時間が開始された後の約4時間が最も有名で、この時間帯は「ゴールデン」タイムと言われています。

丸坊主君には「ゴールデンタイム」ボタンを設定していますので、ゴールデンタイムのみ測定が可能になっています。
ゴールデンタイムの丸坊主を測定した結果
| 通貨ペア | 勝率 | 勝ち | 負け |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 60.8% | 144 | 93 |
| EUR/USD | 52.0% | 159 | 147 |
| AUD/JPY | 56.1% | 106 | 83 |
| 通貨ペア | 勝率 | 勝ち | 負け |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 50.3% | 75 | 74 |
| EUR/USD | 53.5% | 69 | 60 |
| AUD/JPY | 61.8% | 68 | 42 |
測定件数が50件を下回るので、検証結果は公開していません。
ゴールデンタイムに絞った検証結果
1分足で、ゴールデンタイムに絞って検証した場合、勝率が52.1%(EUR/USD)~62.9%(USD/JPY)と大きく上がった事が分かります。
5分足に関しては検証数がやや少ないのですが、それもで勝率が50%を超えており、AUD/JPYでは61.8%と高くなっています。
陽の丸坊主と陰の丸坊主はバイナリーオプションやFXで使えるのか?
勝率6割を超える
陽の丸坊主や陰の丸坊主は、一般的な意味合いである「陽の丸坊主=買いサイン」、「陰の丸坊主=売りサイン」として使っても、勝率が悪く使う事が出来ません。
しかし、「陽の丸坊主=売りサイン」、「陰の丸坊主=買いサイン」と反転を行い、ゴールデンタイムなど値動きが大きい時間に絞る事で勝率を上げる事が出来ます。
同じ値(引き分け)になる時間さえ避ける事ができれば、通貨ペアによっては勝率60%を超えていますので、バイナリーオプションやFXの有効な手法として使用する事が出来ます。
独自ツール丸坊主君の使い方

独自開発ツール丸坊主君は「MT5専用のインジケーター」になります。使用するにはMT5のインストールが必要になります。※全て無料です。
MT5とインジケーターの導入方法が分からない方は、関連記事をご確認下さい。


丸坊主君は学習用としてご利用ください。丸坊主君の商用利用・無断転送は固く禁止しています。本ツールの利用により生じたいかなる損失・損害についても、当方は一切の責任を負いません。投資判断はご自身の判断と責任で行ってください。
丸坊主君の測定範囲は「1年」「3年」「5年」から選ぶ事が出来ます。
3つのボタンは一つのみ反応しますので、「1年」ボタンを押している時は「3年」「5年」のボタンは自動的にオフになります。
ゴールデンタイムはニューヨーク時間の開始時間が基準となっています。
インプットではNY現地・時より設定可能で「8」にする事で、ゴールデンタイム(NY時間)の開始時間から始める事が出来ます。
時差の関係上ややこしいのですが、「8」にする事で、日本時間の「21時」もしくは「22時」に設定されます。
通常、判定基準の足が同じ値(引き分け)の場合は負け判定になります。
同値ボタンを押すと「同じ値(引き分け)=ノーカウント」となり、引き分けの場合勝敗マークは表示されません。
反転ボタンを押すと、勝敗の基準が逆になります。
PO(パーフェクトオーダー)判定ボタンは、トレンド中に測定したい場合に使用します。
PO判定は「パーフェクトオーダー中」で「上昇中であれば陽線・下降中であれは陰線」で「前回の足より上昇中・前回の足より下降中」で「最低限角度がある」場合にサインが出ます。
アラートボタンをオンにする事で、サインが出た際にアラートを出すことが出来ます。アラートが不要な場合は、アラートボタンをオフにします。

チャート画面より「右クリック」⇒「インディケータリスト」を選びます。

「marubouzukun」⇒「プロパティ」を選びます。

インプットより詳細設定が可能です。
| 平均レンジ倍率 | 初期設定は過去50本の平均(ATR期間)の1.5倍以上。2と入力すれば、過去50本の平均の2倍以上のみが対象となります。 |
|---|---|
| ヒゲの設定 | 初期設定では上ヒゲ・下ヒゲが最大5%に設定されています。1分足などでヒゲをゼロにしたい場合は「5.0」を「0」に変更します。 |
| EMA | PO(パーフェクトオーダー)の期間設定します。 |
| 移動平均方式 | 初期設定はEMAになります。SMAを使用したい場合はSimpleを選択します。 |
| ATR | 過去〇〇本の平均を出します。50本推奨 |
| NYセッション | ニューヨーク時間(ゴールデンタイム)の開始時間を設定します。現地時間が基準となります。 |



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